イヤ～　ヒューイット負けてしまいましたね～　全豪オープン…

ヒューイットはヨネックスの契約プロなのですが、無名時代の彼を発掘、そして世界のトップにまでスポンサーとしてサポートしてきたのが、実は12、3年ほど前にうちでコーチをしていたH君です。H君はその後ヨネックスに就職し、現在ロス支社勤務で、セレス、ヒンギス、リオスといった世界的レベルのヨネックス契約プロの面倒をみています。
昨年の全米オープンでもファミリーボックスに陣取ってヒューイットを応援している姿が何度もテレビの画面から流れていました。

そんな彼からお年賀のメールをいただいたのですが、その内容にビックリ！　彼から許可をいただきましたのでそのまま掲載させていただきます。

≪大関より≫
今年もよろしくお願いします。
さて、またまたすてきなカードをたった今受け取りました。ちょっとスリムになったんじゃない？　奥様は相変わらずきれいで、お子達もとってもかわいくなりましたねー！　ちゃんとパパやってるのかな？
ところで去年は大変でしたね。何か影響はありましたか？　あの時はニューヨークにいたの？　ヒマなときにメールで教えて。

≪Hくんより≫
大関さん、明けましておめでとうございます。
年末にオーストラリアに、ヒュ－イットのラケット調整で出張に行ってきました。本当に良いとこでした！

あのテロ事件は忘れもしません。もう少しで死ぬとこだったんです！！

US Open テレビで見ましたか？　かなり自分が写っていたようで、友達からもメールや電話をたくさんもらいました。ヒューイットとセレスの試合で家族席に座ってました。ビデオがあったら、見なおしてみてください！

特にヒューイットの応援に専念してたけど US Open 優勝してくれて本当に良かった！　無名の時に自分が見つけて契約した選手なので、特別な思い入れもあるしデビューから、付合ってきたヒューイットの四大大会初優勝を見れて…。

決勝の後、家族とコーチなどの身内だけの祝賀会に招待されヒューイット本人から、「無名の時から僕をサポートしてくれたJunに両親、コーチと同じ位感謝しています！」とスピーチされた時は本当に嬉しかった。　…とここまでは、良かったのですが…

次の日、LAに戻る時、テロ事件にもう少しで巻き込まれるとこで、危機一髪で惨事から逃れました。自分のフライトは9/10(月） Delta JFK 5:30pm発 LA直行便でした。

しかし US Open の片付けが長引き、マンハッタンのホテルに着いたのが3:45pm！着替えてやっとタクシーを捕まえたのが4:00pm。ホテルのドアマンは「ラッシュも始まってるし1時間以上かるくかかる…」と冷めた顔。この時にアメリカ人のカメラマンの友人がリムジンも捕まえてくれて“高いけどリムジンの方が絶対早い”との薦めでリムジンに乗り、裏道の連続、危ないスラム街を抜けて、その通り50分でJFK！

一応、空港に向かうリムジンから、もしも間に合わなかった時の為にDeltaに電話してスタンバイが取れたのが、次の日のニューヨーク発　サンフランシスコ経由のUnitedだけでした。でもこの便が…

空港に着いても、ゲートまでダッシュして、頼み込んで何とかもとのDeltaに間に合い飛行機も5:30pm定刻にゲートを離れ、ヤレやれと思いきや…　突然の雷雨で滑走路は4時間閉鎖。離陸できたのは10:20pm、LAに着いたのが1:00am。

朝6:00からNYの事件をTVで見た人達から、電話の嵐！　10:30ごろ会社に行くと、旅行代理店の人から電話があり“もう少しで大変な事になってましたね”と突然電話口で泣かれて、唖然！

よく聞くとNYの天気が悪かったと聞いて心配してくれて、もしキャンセルになったら巻き込まれているかもと、フライトを一応チェックしてくれていたらしく、その時に出てきたのがリムジンからスタンバイの予約を入れたUnitedの便。しかも、それはハイジャックされピッツバーグに墜落したサンフランシスコ行だったのです。

何気なく入れたスタンバイの予約がハイジャックされた便だったとは…　これを聞いたときは、血の気が引きました！　その人の話では雷雨が後1～2時間続いていたら、フライトはたぶんキャンセルされてただろうとの事。タクシーじゃなくて、リムジンに乗ったこと、雨が早く止んでくれた事、まさに危機一髪でした！

この話は、INSIDE TENNISという雑誌にも、実名で取り上げられました。

改めて思うのは安全、健康が一番。何より人生は一度きり！　早く前のように安心して飛行機に乗れるようになれば良いのですが…　一度死んだ身、何事も楽しく悔いの無いように、全力投球します。

ではまた！　皆さんにも宜しくお伝え下さい！！