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2002年05月12日 日曜日

ロステニス事情4

今日は久し振りのいい天気で、とても気持ちが良くて日光浴でもしたくなってしまいます。

さてもう8年前になりますが、2回目のロス行きのときにどうにもよくわからなかったことが1つありました。そのときにロスのテニスクラブを15くらい見てまわって、20人前後のコーチと話しをしてきたのですが、今回も行った地域(サンプラスの育った地区近辺)のテニスクラブのいくつかが、みな同様にサンプラスはうちのテニスクラブ(もしくはコーチ)で育ったというのです。(前にも書きましたがサンプラスの写真がどこのクラブにも飾ってあります。

日本人的に見たらこれはどういうことかよくわからないんじゃないかと思います。僕も最初は「エッ、どういうこと?」って感じでさっぱり理解できませんでした。

アメリカ人と日本人の違いは、たとえば自分の子供にテニスをやらせようとすると、”アメリカ人はその主体が本人もしくは親である”ということです。

日本ではどこのクラブにお世話になろうか、面倒をみてもらおうか、どこのクラブに入れたらいいか、あるいは、どこどこのクラブに移りたい、とかっていう感じですよね。これはきっと日本のいい面ではあるのでしょうが、アメリカ人にはない発想です。

日本人は家を大切にします。武士の時代なら“なになに家の誰々”となりますし、村の時代でもどこどこの“うち”の誰々がとなります。

今でも個人の前にまず団体とか組織があるんじゃないですか。どこどこ会社の誰々、なになに学校の誰々、テニスでもまずどこどこクラブ所属の誰々っていうふうになります。最近はだいぶ変わってきているようですけれども日本はやっぱり帰属社会なんでしょうね。

アメリカは組織より当然まず個人が優先ですから、どこに所属していようがまったく関係ありません。テニスの試合に所属クラブが出るのは、おそらく日本だけじゃないでしょうか。(違うかなー? 実はよく知らない、あくまでも推測です。)

サンプラスを育てたのはどこどこのクラブでもなければ、**というコーチでもなく、親なのです。

親が子供のテニスの上達のために、どこどこのクラブに行って、△△コーチのプライベートレッスンを受けさせて、次の日はまたどこどこのクラブに行って、□□コーチのプライベートレッスンを受けさせて、という感じで育てていったようです。

当然それらはジュニアの育成に有名なクラブだったりコーチだったりしますが、そのクラブあるいはコーチがサンプラスを丸抱えで育てたということではありません。

きっと親が「サーブを教えるのがうまいコーチがいるから受けさせに行こう」、「ストロークの練習にいいクラブがあるから今日はそこへ行かそう」、「ネットプレーの指導がうまいコーチがいるからそのコーチのプライベートを受けさせよう」とだいたいこんな感じだったようです。だから結果的にあっちのクラブ、こっちのクラブでうちがサンプラスを育てたんだって言っているようです。

元々はアメリカのジュニア育成システムを日本でも真似て始まったのではないかと思うのですが、この帰属意識のあるなしでジュニアを取り巻く環境がまったく両国で変わってきてしまっています。

また長くなってしまいました。その辺のところを次回ね! ではまた。

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