考える力
きのうは雨でレッスンができませんでした。(残念…)
今も雨が降りそうですが、今日はレッスンができるといいですね。
でもレッスンができなくても今回のようなテーマなら、書きたいことはいくらでもありそうです。頭の中は書きたいネタでイッパイですが、いざ書くとなると本当に大変です。書くってホントーにむずかしい…
Yは、素直で、明るくて、とってもいい子なので僕も大好きです。テニスも頑張っていますし、お父さんの話だと、勉強の方も本当によく頑張っているようです。僕がレッスンをするようになって2回来たのですが、そのときの感想を少し書いてみたいと思います。
素直で従順で常に言われたとおりやり、コーチとの人間関係もとても良好ないい子… 実はここに重大な落とし穴があります。
Yは言うことはとてもよく聞くのですが、逆にいろいろ聞いてみると、いつも「わかんない…」という答えが返ってきます。それも考えた結果本当にわからないならいいのですが、考えること自体を放棄した「わかんない…」なのです。これは今まで考えながらテニスをしてこなかったなー、と僕は直感しました。
僕のレッスンはおとといのサーブの練習のように、子供に下駄を預けてしまうようなやり方をよくします。あるいはどうした方が良いかを子供に聞いて答えさせたり、子供のやっていることをどうしてそういうふうにやるのか説明をさせたりします。
正しいやり方や、考え方などをいきなり教えるようなことはしません。まず考えさせ、間違えさせて、そして正しい方向に自分で向かっていくように仕向けていくのです。
サーブにしても良いサーブだったかそうでもなかったか、コーチが判断するのではなく自分で判断することで、いろいろ考えるようになります。また、僕がいろいろ聞くことによって、どうしてそうしたのか、あるいはどうすればいいのかを自分で考えるきっかけとなります。そしてこれを繰り返すことによって”考える力”が養われるのではないかと考えています。
テニスは結局一人で戦わなければなりません。
そのときに本当に大切なのは自分で考え、判断し、決定し、実践していく力だと思います。そしてこの力を得るには、普段の練習から常に訓練しておかなければいけないでしょう。
コーチが常に一方通行で教え過ぎていないか、子供がいつも受身でレッスンを受けていないか、あるいはお父さん、お母さんが一方的に自分の考えを押し付けていないか、あるいは子供が自分で出した結論にばかり目がいっていないか、改めて見直してみる必要があると思います。
大切なのは考えるというプロセスで、考えた結果ではありません。
間違った答えを出してもいいと思います。間違った答えを出したからって否定してはいけません。まずは考えたことを認めてあげることが大切だと思います。
テニスプレーヤーとして将来どういう結果を出すことも皆さんにとってはとても重要なことかもしれません。でも長い人生を考えると、今こういった力を身につけることは、将来のテニスの結果だけではなく、その子のその後の人生にとっても本当に大切なことではないかと思います。
Yはまだ考えることに慣れていないだけです。考える力は持っているはずです。2ヶ月か、3ヶ月後きっとYは変わっていると思います。その日が楽しみでもあり、そうやって変えていくのも僕の楽しみでもあります。ではまた。
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