高校2年生ガンバレ!
今日は冷たい雨が降っています。ここのところの寒暖の激しさに体調を崩してしまいました。寝込むほどではないんですけれどもね…
さて、高校2年生にとってはいよいよ“最後の試合”が間近となってきました。春の高校総体千葉予選です。これに負けると自動的に高校テニス部引退となります。関東大会や全国大会の切符を手にするのはごく一部の人だけですから、事実上ほとんどの高校生がこの試合で引退です。
で、いままで本当に多くの卒業生を出してきたんですが、そのほとんどの子が最後の試合を終えて僕に言うことは「もっと早くから頑張ってやっていればよかった」、「もっと一生懸命やっていればよかった」といった後悔の言葉です。なかには本当に悔しかったみたいで泣きながら訴えてくる子もいました。
みんな試合が終わってから気がつくんですよね。
ですから僕はこの時期になるといつも「君たち(本当はお前らって言ってます)の引退はたった30分で決まってしまうんだぞ。2年間がんばってきたのもその30分のためになんだぞ。」って高2の連中にハッパをかけます。30分というのは1セットマッチのことです。実際にはもっと短いことだってあるでしょうが、要するに僅か30分、1セットマッチ、これだけのものにすべてが凝縮されているということです。
今までもほとんどの高校生が試合が終わってから後悔してるんだよ、君たちはそうならないように全身全霊を傾けて試合に臨みなさい、と。
たった30分の試合で後悔をするのには理由があります。逆に最後の試合で本人的に満足して引退していく選手は、ちゃんとやることをやった選手です。勝てる相手には勝って、最後にジュニアからやってたようないわゆる格上の選手と当たって負けて最後の試合を終えた選手です。
では、どういう選手が悔しい思いを抱きながら引退していくかというと、自分と同じくらいのレベルの選手に負けて試合が終わった連中です。
これはこのページに前に書きましたが、勝負とは明らかな実力差があって負けたとか勝ったとか言うのは勝負とは言わず、本当に実力が拮抗していて試合してみなければどっちが勝つかわからないような状況を勝負といいます。
要するにこの勝負に敗れて後悔するんですね。もうちょっと頑張っていれば勝てたのに、もう少し一生懸命取り組んでいたら勝てたのに…、というように最後の最後で“後悔の念”を抱いて引退していくのです。
こうなると2年間頑張ってきたことも帳消しになってしまいます。一生懸命やってきたのに「今まで何やってきたんだろう?」ってことになってしまいます。ですから僕は勝つか負けるかになったら何とか勝たなければいけないと言います。
特にこの“最後に試合”ではそれがとっても重要です。そういう“勝負”に勝って初めて納得のいく引退ができるんじゃないでしょうか。それで初めて2年間の努力が報われるんじゃないでしょうか。
とはいっても相手も勝つために練習してきているんですから、勝ちたいと思っても必ず勝てる訳ではありません。少なくとも納得のいく試合をしてもらいたいものです。よく言う自分に負けたら負け、です。普段のことがなーんにもできないうちに終わっちゃったよ、ってことがないように“全身全霊”を傾けて頑張ってください。
ではまた。