旭道山
きのうは体育協会の研修会でした。体協の研修会は各界からいろいろな方が講師として来るのでけっこう勉強になります。きのは元小結「旭道山」関でした。
僕は名前こそ「大関」というのですが、実は相撲のことはよくわかりません。でも角界のしきたりや、裏話、また旭道山関の生い立ちなどなかなか面白い話が聞けました。
彼は小学生のとき“やはり”手に負えない子供だったそうです。“やはり”と言うのは、よく芸能界やスポーツ界、特に格闘技系の世界には多い話だなーと思ったからです。彼もご多分に漏れず相当の悪ガキで、通知表はほとんど1で、勉強もせず、けんかばかりやっていたそうです。
でもある日パトカーが来て警察官に捕らえられ、手錠をはめられ、牢屋に入れられたそうです。小学5年生のときに。
現実的には小学生に手錠をして牢屋に入れるなんてことはあってはならないことですから、きっと誰かが仕組んだことだったのでしょうね。それが功を奏して「これはいけない」と思ったそうです。で、中学行っても裏番をはってたそうですが、半分風紀委員のように学校の規律や秩序の維持に陰で貢献してきたそうです。
ここで学ぶ点は2つ。1つは今彼がこうしてやれているのは、母親の愛情、周囲の大人の信頼、ということです。この二つに支えられて自分は立ち直れたし、今までやってこられたということです。
そしてもう1点は、みなさんのお子さんが手に負えないといっても、後から思えばそんなもんどうってことないよ、ってことです。今大人になって1人前でやってる人も、子供の頃には、どうしようもない悪ガキだったり、落ちこぼれだったり、そんな話は山ほどあるってことです。
だから今皆さんのお子さんがみなさんの思う通りに行かなくても、そんなに悩むことはないですよ、そんなことはいくらでも、どこにでも、当たり前にありえますよ、ということです。ただ肝心なのは、それでも子供を信頼してあげること、愛してあげること、成長を信じること、だと思います。
皆さんのお子さんは、皆さんが言っているほど困った状況ではないですよ。信じてあげて、愛情を持って接していってあげれば、きっとすばらしく成長してくれるものと思います。一緒に頑張りましょう。ではまた。
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