寒さで活動休止中のシャチョーです…

例年のごとく今年もこの時期はほぼ冬眠中です…　暖かい春はいつ来るのやら…

さてだいぶ経ってしまいましたが、ポリのガットに関してちょっと書いてみたいと思います。

ポリのガットの特徴としては、もう皆さんご承知の通りナイロンガットに比べて耐久性が抜群によいという点です。しかしそこに落とし穴も…

というのもデメリットも多いのです。まず“ダレル”のが早い、つまり張り上がった瞬間からガットのテンションがドドーンとさがってしまいます。
賞味期限もナイロンガットの半分の12時間程度というのがオールサムズのコーチ連の一致した見解です。
ボールを打った感触もナイロンに比べてかなり硬く、ボールも飛びません。

ですからまずガットをよく切ってしまうパワーのある人にとってはいいかもしれません。ただその際注意しなければいけないのはテンションです。ナイロンと同じテンションで指定すると、張り上がりが同じだとしても、そのラケットを使ってプレーするころにはかなりテンションが低くなってしまっているということです。
低くなったテンションでいい感じで打てているなら、次回も同じテンションで張り替えればいいと思いますが、どうもゆるい感じがするなーという方は、次回もうちょっと硬く張ってみたほうがいいかもしれません。

ボールも飛びませんから筋力に頼ってボールを飛ばすことになりますので、筋力のある人にとってはいいかもしれませんが、逆に筋力のない人にとっては、ちょっと不向きだと思います。というのも無理をすると肘や手首にかなりの負担をかけてしまうことになり、最悪テニスエルボーや手首を傷めてしまう原因にもなりかねないといえると思います。

結論としては耐久性を求めるあまり、安直にポリのガットに走ってしまうのは、けっこう問題があるのではないか、ということになると思います。

ガットがすぐ切れるといっている人の中でも、それが“賞味期限24時間”前後であれば、むやみにポリに走るべきではないのではないと思います。張ってから切れるまでが賞味期限の半分、12時間前後でいつも切れてしまうようであればポリのガットを試してみる価値はあると思います。

また最初に書きましたがポリのガットはナイロンに比べて賞味期限がその約半分の12時間程度と考えられますので、切れないからといって使い続けるのではなく、切れなくても定期的に張り替えなければいけないと思います。

ただもう1つ検討していただけるといいかなと思うのが、たてポリ、横ナイロンの組み合わせです。これだとたて横ともポリに比べてかなり打球感がソフトになります。これであればやや筋力のない人にもおすすめできると思います。
ナイロン、ポリがすでにパックされて販売されているものもありますし、オールサムズではオリジナルでセット販売しているものもありますので、女性やジュニアでナイロンガットでは10時間もたないという方であれば一度お試しいただけるといいんじゃないかと思います。

詳しくはコーチに聞いてくださいね。ではまた！