薄暗い船橋のクラブハウスに一人のシャチョーです…

朝の練習隊で７時前に船橋に来たのですが、雨だから誰も来ません。だから一人でポツンとしています。結構降ってますね…　今日のスクールはできそうにないですかね…

さてガットの話になりますが、ガットにも「賞味期限」があるということをご存知でしょうか？　答え「切れるまで」

いやいやそんなことはないんですよ。でもそう思っている人がけっこう多いんじゃないでしょうか？

ガットは切れなくてもある一定期間を過ぎると、ガットの持っている性能をほとんど失ってしまうものなのです。ですからガットを張ってもう１年以上になるというものですと、それはもうすでにガットではなくただのナイロンの糸です。

いやいやもっとまずいかもしれません。古くなったガットは硬化して、弾力がなくなってしまいます。当然反発力も落ちますから、腕の力を不必要に使って打つようになり、結果肘や手首、肩を痛める、ということにもなりかねないのです。振動吸収性も落ちますからテニスエルボーを誘発する可能性も大きくなります。

では正解を！　「ガットの賞味期限は24時間」です。

え？　どういうこと？　張って次の日にはもうダメってこと？
いやいやそうではなく、ちゃんとご説明しますね。

ガットは野菜とかと同じで張りたてが最も「おいしい」時で、その後徐々に性能が落ち始めます。でもやや性能が落ちたとしても、おいしくいただける時間としては「24時間」なのです。

では24時間というのはどういうことかというと、もし仮に1日1時間テニスをする人がいるとしたら、24日間でおおよそおいしくいただける時期が終わるということです。1日に1時間半、週に2回やる人は約８週となります。1日に2時間、週に4回やる人は3週間で期限切れとなります。

どうですか？　おわかりいただけたでしょうか？　ガットはその性能を徐々に失っていくものなので、変化に気づかないものです。ですから仮にガットが切れていなくてもこの計算式で張り替え時期をだいたい決めていただいた方が、おいしく、かつ安全にご賞味いただけるんじゃないかと思います。

とはいえそうなると張替代がけっこうかかってしまいますよね。最大限に譲歩していわゆる「消費期限」なるものを設定するとしたら、その倍の48時間くらいでしょうか。

1日で2時間、週2回やる方であれば、12週、つまり3ヵ月。ということはやっぱり季節ごとに張り替える（年4回）ぐらいが、ちょうどいいんじゃないかと思います。

ちょっと驚かれた方もいらっしゃるんじゃないかと思いますが、まあまめ知識として知っておいていただいてもいいんじゃないかと思います。ちなみに僕は年に3回くらい、1時間ばかりやりますから、8年は持つ！！！　ってことはないですがね（笑）

次回はポリエステルガットの話をちょっと書いてみようかと思います。ではまた！