りゅう急死
きのうりゅうが死んでしまいました。今は悲しみと怒りとやるせない気持ちでいっぱいです。
ご存じない方もいらっしゃるかと思うのですが、りゅうとは我が家のペットの犬のことで、犬とはいえもう家族の一員でもあります。3年前に処分場から保護されてきた犬を譲り受けて飼い始めました。
りゅうはとても賢く、優しい性格で、めったに吠えることもなく、人懐っこい、本当にいい子でした。
そんなりゅうがきのうの朝もいつものように道子と元気に散歩に出かけていきました。
ところが、ちょっとして道子からりゅうが動けなくなったから車で迎えに来てほしいと電話が入りました。
僕はこの朝の忙しい時に何を言ってるんだ、と思いながらも指定された場所に迎えに行きました。するとりゅうが道のはじっこにしゃがんでいたのですが、車を見て立ち上がって近づいてきて、自分でポンと後部座席に飛び乗ったのです。
それを見て僕は「なんだどうってことないじゃないか」と思ってしまいました。
うちに着くと自分で歩いて家の中に入って、いつももぐりこんでいるソファーの下にその日もさっと入っていってしまいました。
ただ変だったのは朝のご飯を食べずにソファーの下に入ってしまったことですが、でもこれもみんなで大げさにするんでかえって警戒してしまって食べたくても食べられなくなってしまったんじゃないかとその時僕は考えました。
ですので僕はちょっと具合が悪いだけですぐによくなるんじゃないかなと思い、仕事に出かけていってしまいました。
昼過ぎ、オールサムズで仕事をしているところに道子から「りゅうはもうだめかもしれない・・・」と泣き声で電話がかかってきました。僕はあまりにも唐突で理解できず「え?どういうこと?」と思いました。
道子はりゅうがあまりにもひどい状況だったので動物病院に連れて行き、そこで処置をしてくれた先生からかなり危険な状態であると言われ、僕に電話をしてきたのでした。
唖然としながらも僕は急いで病院に向かったのですが、そこには横たわったまま動かないりゅうの姿がありました。
「なんでだ・・・どうしたっていうんだ・・・」という思いで見つめる僕に、先生からの説明は「毒物による中毒症状で、今は点滴で水分を体内に入れて尿で出すことしか方法はない」という話でした。
毒物?なんだそれは?どういうことだ?
話を総合すると何かの毒物が体内に入り、その毒物による中毒症状だということでした。
しかしそれはわかった、わからないのはじゃあその毒物が何で体内に入ったんだ、どこでどう入ってきたんだ、ということです。
それは医者でもわかりません。しかも医者の話ではその毒物の致死量は「人間の子供でも死んでしまうでしょう」という程の量のようです。
いったいなんなんだ、単なる除草剤とか殺虫剤を散布したとかといったそういうレベルではないことは明白ですが、まったく原因がわかりません。
僕の全身を怒りが襲ってきました。
考えられるのは(これはあくまでも僕の推測ですが)犬、あるいは犬のフンに不快感を持った人間が、毒物を入れた食べ物を意図的に犬が散歩するコースに置き、それを拾い食いさせて犬を死に至らせよう、というものではないかというものです。
道子はりゅうが拾い食いをしたところを見ていないと言いますが、ただりゅうがウンチをしてそれを処理している間だけりゅうから目を離したということでした。
道子が目を離したちょっとの隙にりゅうがそれを食べてしまったのではないのか? 僕にとってはこれしか思い浮かびません。
今日になっても怒りの収まらない僕は道子が言っていた場所に朝一で行ってみました。それにもしまだ同じものが残っていたとしたら他の方の犬にも被害が及んでしまいますし、仮に子供が食べてしまったらと思うといてもたってもいられなかったのです。
雨降る中1時間ちょっとあちこち見てまわったのですが、結局いわゆる毒だんごのようなものは見つかりませんでした。ただ道すがらネズミの死骸が1匹あってそれにはゾッとしましたが、関係があるのかどうかはわかりませんでした。
今日1時にペット斎場で火葬してもらい、今はもうお骨になってしまいました。きのうの朝元気に散歩に出かけたのに・・・ 考えると腹が立って、悔しくて、悲しくて涙が出てきます。
ただ本当に悔やまれるのはりゅうを車で連れに行ったとき僕がもっとりゅうの具合をよく見てあげていればよかったのに、ということです。そうすれば病院にももっと早く連れて行けたし、胃の洗浄とかといった処置で助かったのではないのか、そう考えるとまた涙が出てきてます。
残念ですがもうりゅうは帰ってきません。その事実を受け入れるしかありません・・・
最後にりゅうをかわいがってくれた皆さん、本当にありがとうございました。我が家に来てたった3年でしたが、楽しい日々でした。まだ死ななくてもいいはずだったりゅう、天国でも元気に暮らしてくれ。さよなら・・・
(まだ幼いころのりゅうの写真です。安心しきって寝ています。)
関連するエントリー
- ひまわり、ゴウヤ、隼渡、りゅう (2011年07月24日)
- りゅう (2011年02月19日)