Sさんにお答えします。
Sさん、お元気ですか?
MAちゃん、MIちゃん、もうそちらの生活には慣れたかな? ご主人、お仕事は順調ですか? また、松川コーチのクラブの場所もわかったそうで、もし彼に会えたらよろしく言っておいてくださいネ。
さて、ご質問にお答えします。僕の見解になりますが、まずアベレージ的には日本のコーチの方が質は高いと思います。というのは、いろいろなテニスクラブで多くのコーチのレッスン風景を見てきましたが、うーん… なんか日本のコーチの方が指導力は上だなー…、と感じることが何度もありました。なかには、本当にこれでお金がとれるのかなー、と疑問を持ってしまうようなコーチもけっこう見かけました。
全体的に見るとあちらのコーチは、生徒を上達させようという創意工夫がなんとなく足りないような感じに思えます。テニスという点では後進国とさんざん言われているにもかかわらず、テニス産業という点ではアメリカよりはるかに厳しい状況にある日本では、コーチもみんな少しでもよい指導法をと、勉強したり、工夫をしたり、たえず前向きに取り組んでいるんではないかと思います。
ただ、あちらでは突出してすばらしいコーチを時々見かけました。それはテニスの本質を理解した上での指導だと思います。非常に効率よく、また指導される側の個性をも見抜いて指導しています。ペドロもその1人ですが、レッスンを見てて本当に感心してしまうことが何度かありました。そういうコーチに出会えればいいんでしょうけれどもね。
あとは語学の問題がありますよね。習いに行くのはお子さんですか? パパママですか? それとも両方? お子さんであれば、今すぐ上達しなくてもいいと思えば、将来のために現地のコーチに教わるのがいいと思います。英語、文化、考え方の違いなど、学ぶ点がおおいにあるんじゃないかと思います。
逆にジュニアトーナメントに出させて、ある程度結果を出していきたいということであれば、日本のコーチの方がいいと思います。それはこちらの考えていることがコーチにすぐに伝わりますし、またすぐに成果として出すことが容易ではないかと考えるからです。で、いろいろ考え合わせていくと、理想は日本のコーチとアメリカのコーチと2人、いいコーチを探せればいいかもしれませんね。
パパママであれば、英語がOKならアメリカ人コーチがいいんじゃないですか? だめなら日本人コーチ。やっぱりコミュニケーションがとれないと教える、教わるは成立しないんじゃないかと思います。教える、教わるを飛び越えて考えているんであればアメリカ人コーチOKでしょう。
要するに僕がコーチの立場で言えば、教えたいことがあるのに伝わらないとか、教わる側の望んでいることが僕に伝わらないというのは、いい指導には結びつかないんじゃないかと思うからです。でも、相手が日本人との交流を考えて習いに来ているとかっていうんであれば、間違いなくその要望にお答えしながらレッスンをすることも可能ですけれどもね…
どうですか? お答えになりましたでしょうか?ではまた。
スティールパン その5
きのうは行ってきましたよ目黒まで、カリビアン・マジック・スティール・ドラム・オーケストラのコンサート! よかったですよ!
僕の心の内にあるカリビアンの魂(そんなもんあるんかい?)が揺さぶられました。パンベリに比べるとかなり洗練された感じではありましたが、その≪すさまじさ≫はパンベリに勝るとも劣らないものでした。
しかし感心したのは、スティールパンの熱狂的ファンがあんなにもいたんだってことです。僕はこのコンサートにお客さんは果たして来てるんだろうかと内心思っていたのですが、なんとなんと満席で、僕の席はけっこう早くチケットを買ったにもかかわらず2階の後ろから数段目でした。
1階はほとんどスティールパンのコンサートに来慣れているような人ばかりで、ずっと一緒に踊っていました。最後の方には3~40人くらいのお客さんがステージにあがってバンドのメンバーと一緒になって踊っていて、イヤーこんなにもたくさんカリビアンな日本人がいたんだーと驚いてしまいました。
その中にパンベリのときからずーっといつもステージの最前部で最初から最後まで踊っている女の人がいて(顔まで覚えてしまい、僕は勝手に踊るおねーさんと名付けてしまったのですが)、その人も今回もちゃんと来ていて、そして今回もずーっと一緒に踊っていましたよ。本当にビックリです。いやーこんなにも熱狂的なファンがいるなんてまさに認識不足でしたねー…
ところで内緒の話なんですが、行きに都立大学の駅を降りて会場に向かって歩いていたら、なんと千円札が落ちていたんです。で、このお金はきっとカリビアンマジックの人たちに還元するためのお金なんだろうなーと、自分にいいように解釈して、彼らのCDを買ってきてしまいました。
ですからスティールパンてどんな音なの?って思っている方がありましたら、お貸しいたしますよ。ぜひ聞きに来てくださいね。ではまた。