考える力2
きのうは雨も降らず、無事レッスンができました。ヨカッタ!!!
AとHの二人だけだったのですが、Hは試合が近いので、例によってAには試合用の練習のお付き合いをお願いしました。
ただ、Aのお父さんとお話しした時に、高い打点が打てない、打点を落として打ってしまうということでしたので、その点をチェックしてみましたら、AだけではなくHも高い打点がほとんど打てない状態でした。
高い打点で打つというのは、チャンスボールが来てコートの中に入って打つ場合と、ベースラインにいるまま打つ場合と、後ろに下がって打つ場合があります。
コートの中に入って打つのはレッスンでもしょっちゅうやっているので二人ともそれほど問題はないのですが、ベースラインいるまま打つ場合と、後ろに下がって打つ場合が二人とも僕が愕然とするほど打てていませんでした。
打点はとれない、力は入らない、ボールがどこに飛んでいくのか本人もわからない… というような状態でした。打ち合いをしながら少しづつ直していったのですが、この練習だけで約1時間半かかってしまいました。
でも最後は二人ともそこそこ打てるようになり、あとは反復練習あるのみというところでしょうか。ガンバレ!!!
その後は水曜日の練習のテーマだったニュートラルの状態でのプレーの練習をしました。ここは下村コーチに担当してもらったのでどのくらいできたかわかりませんが、横から見ててまあうまくやれていたんじゃあないかなと思いました。
さて、考える力の実際例をちょっと書いてみたいと思います。Yの水曜日のサーブ練習のときの話の続きです。(ゴメン、またネタにしちゃって… 悪気はないから許して!)
自分で納得のいくいいサーブというのは、だいたいこちらが見てていいサーブだなーと思ったときには、本人もいいサーブが打てたと判断をします。それがYの場合はこちらが見ててすごいいいサーブだと思っているのに、ぜんぜんそういう判断をしませんでした。
僕は知らん振りをしていたのですが、Sのお父さんが見るに見かねて後ろから「オー、すごいサーブじゃないか!」と声をかけることがしばしばありました。
また、自分のサーブが入っているのか、出ているのかもよくわからないようで、僕にしきりに「入った?」と聞いてきました。僕はやはり見てないふりをして「俺はわかんないよ」と答えていたのですが、これも自分で判断する訓練が足らない証拠ですね。
もう1つ、Aはサーブのトスを半径にして約30cmほど前後左右にずれて上げていました。まず僕は今のトスはよかった?と聞いてみたのですが「わからない」という返事が返ってきました。
そこで次はトスがどちら過ぎたか(前過ぎたか、後ろ過ぎたか、右過ぎたか、左過ぎたか)を聞くとこれも「わからない」、それどころか前過ぎるトスをしていながら「後ろ過ぎた」と言うときもありました。
これは普段トスの位置を考えていない証拠です。トスがサーブの成功のほぼ90%を占めていると言われているくらい重要な要素なのですが、本人がわからないと修正のしようがありません。
ちなみに、こういうとき僕は今のは前過ぎただろ、今度は後ろ過ぎだろ、とかは言いません。これがミソで、もしこうしたらYはハイとだけ言って、実際にはトスの位置を理解しないと思います。自分で考えながら、今のはどうだったか言っているうちに自分で正確に判断できるようになるのです。
Yの名誉のために、いいサーブだったかどうかも、トスの位置もやっているうちに自分でとってもよくわかるようになりましたよ、と付け加えておきます。
特にトスの位置が正しいところにあがると、本当にすばらしいサーブが打てて、本人も「ホントーだー!」という感じで、当然身体でも実感することができ、さらに頭でも理解することができ、まさにナットク! ナットク! という感じではなかったでしょうか。
さて、これからありのみカップです。みんながどういう試合をするかしっかりと見ておかなければいけません。ではまた。
ありのみカップ
ありのみカップのすべての日程が無事終了しました。一度も雨に降られずに… 奇跡です。
ここのところ雨が多くヨネックスカップは軒並み中止です。その中ありのみは予定通り進行しました。…やっぱり奇跡ですよね!
ありのみカップもやっと世間で認知されるようになり、嬉しいかぎりです。もともとは子供たちがもっと気軽に出られて、練習になって、そして楽しめる大会をつくろう、そういう発想で始めました。
おかげさまでその辺のこちらの意図もだいぶ理解されてきたようです。
小学生のB大会はまさにそのまんまの雰囲気の大会という感じです。ニコニコしてる子、緊張して固まってしまっている子、負けて泣いている子、ルールがよくわからずオドオドしている子、恥ずかしくてモジモジしている子、気合いイッパイの子、いつも本部の周りにいてチョーうるさい子、お菓子をしょっちゅう買いに来る子、抽選だけが楽しみな子… 本当におかしくて、楽しくて、愉快で、実にいい感じです。
今回総勢2百数十名の参加がありました。本当にありがとうございました。次回は秋にやりたいと思っています。また来てくださいネ! ではまた!
翠ちゃんと柚葉ちゃん
おととい本当にオールサムズ最初の頃の教え子2人が、それぞれ自分の子供を連れて遊びにきました。
20年くらい前に教えた女の子たちです。二人とも渋谷幕張高校を卒業し、その後めったに会えませんでした。
それが二人とも結婚し、ちょうど同じ去年の11月に二人して女の子を出産、そして久し振りに二人そろって子連れでオールサムズに遊びに来たというわけです。一人が翠ちゃん、そしてもう一人が柚葉ちゃん、とってもかわいい赤ちゃんでした。
柚葉ちゃんは人見知りでお母さんのところから絶対に離れませんでしたが、翠ちゃんは物応じせずご機嫌にずーっと僕に抱っこされていました。いやーホントに気分はおじいちゃんって感じでした。孫もなかなかいいもんかもね!!!
で、最後には勝手に三人で将来は二人でダブルスを組まそうなんて話しで盛り上がってしまいました。
しかし時の経つのは本当に早いものです。特にこういう時に実感します。教え子が子供を産んだり、中には教え子の子供がうちにテニスを習いに通ってくるようになってしまいました。隔世の感を否めません。
でも一番驚いているのは、あっちの二人かもしれませんネ。自分が母親をやってるなんて信じられないと言って二人はそそくさと帰っていきました。 ではまた。
この1週間
また雨ですねー、イヤになります。
さてレッスンレポートです。Mが全国小学生大会出場の切符を手にし、Y、Kも関東中学出場が決まり、ひと通り試合が終了しました。(NとZのダブルスが残っていますが…)
そうなるとまずしなければいけないことは、技術面の再チェックです。
今週は全員のテニスをまず見て、どこができて、どこができないかを確認する作業を行なってきました。といってもできたのはまだストロークだけで、その他は手付かずですが…
僕のチェックはかなり執拗です。
たとえばフォアハンドだけでも腰の高さ、膝の高さ、肩の高さでそれぞれうまく打てているか、から始まって、右に動いて打つときは、回りこんで打つときは、前に行きながら、あるいは後ろに下がりながら打つときは、うまく打てているか、それに加えて打点がそれぞれ上、中、下の3ポイントでうまく打てているか、などいろいろな場面でうまく対応して打てているかを見ます。
もっとあります。緩く来たボールを緩く打てるか、緩く来たボールを強く打てるか、強く来たボールを緩く打てるか、強く来たボールを強く打てるか、スピンのボールをうまく返せるか、スライスのボールはうまく返せるか、そのボールにさらに回転をかけて打ち返せるか等… これにまた打点も考慮しますから、チェックポイントが累乗式に増えていきます。
さらにバックハンドストロークは、ボレーは、スマッシュは、サーブは、となると1人の子でもかなりのポイントをチェックしなければならなくなります。でもチェックをしたらそれでおしまいではありません。できないところがあれば直し、反復練習で身につくまでやらせます。この作業を6月いっぱいでしなければなりません。
7月にはいったら、逆にやりきれなかった点は、目を塞いでしまわなければなりません。今度は夏の大会がもう迫ってきている訳ですから、とにかく試合ができるようにまとめる作業に入ります。約1ヶ月で何とかまとめて夏の試合に出さなければなりません。いい打ち方ができるようになったからって、勝てるようになる訳ではありませんからね…
さてやらなければいけないことが山積みです。欲しいのはただただ時間です。僕たちコーチはひたすら待つことしかできません。子供たちがレッスンに来てくれなければどうしようもないのです。
ただただレッスンに来てくれることを願いつつ、レッスン開始時間を迎えている今日この頃です。ではまた!