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勝つとは、勝たせるとは、の続き!
台風です… ネットとか、日よけとか飛ばされないかとても心配です…
さて、ジュニアテニスに関してまた少し書いてみたいと思います。
日本のジュニア強化のスタイルは、選手クラスを作って、そこに入ってもらって、月会費をいただくというのがそのほとんどではないでしょうか。
これはおそらく日本式のテニススクールとアメリカのアカデミー方式の影響で、その延長線上にあるからではないかと思います。
日本式のテニススクールは大人をはじめ、ジュニアまで広くテニスを普及させたという点では、大きな功績があったと思います。誰でも、気軽に、いつでも、そして金銭的にもそれほど負担なくテニスをできるようになったのは、まさにこのシステムのお陰です。
ただ選手としての強化となると、相当無理のあるシステムなのではなかと思います。
とはいってもどこでも今はこのスタイルですし、オールサムズもまさにこのスタイルでやっています。でもこれがやっぱり限界なのではないでしょうかねー…
テニスは個人競技ですから、あくまでもレッスンの基本はマンツーマンでなければいけないと思います。
テニスを始めた最初の頃は、同年代の子供達と一緒にやらせる方がむしろいろいろな面でプラスになると思います。
しかし、試合に出て勝ち負けを競うようになってきたり、あるいはさらに上達して、そこそこの選手になってきたら絶対にレッスンはマンツーマンでもやらせていかなければいけないと思います。
オールサムズでもマンツーマンでやらなければダメですよと、機会あるごとに言っているのですが、なかなか1時間に5,000円も出してプライベートレッスン受けさせようという家庭はありません。
自分の子供は絶対それが必要だと思っていますので、みんなと一緒にレッスンを受けさせるときもあれば、マンツーマンでレッスンをやらせることもあります。
そうすると「自分の子供だけ優遇している」とかとよく言われるのですが、そうじゃなくてこれは皆さんのお子さんにも絶対必要なことですからぜひやらせてください、と逆に忠告してあげています。
でも、やはりお金のかかることですからわかっていてもなかなかやれないという家庭が多いようですね。
ついでに書いてしまいますが、
「大関さんのうちは自分のところでテニスクラブやっているから子供にテニスやらせるのにお金かからなくていいですね」
とよく言われますが、そんなことはけっしてないですよ。
それはそれは結構な金額がかかっています。でも勝たせるためにはやはりそういうふうにやらせていかなければいけないんじゃないでしょうかね…
話が脇道にそれましたが、勝たせるにはどうしなければいけないのか、ちょっとはご理解いただけましたでしょうか。
なかなかこの辺のところがわかってもらえず、逆に広く皆さんに受け入れていただける“強化のための特別クラス”みたいなことに結局おちついてしまいます。
オールサムズでも本来ならマンツーマンのレッスンでガンガンやりたいところなのですが、結局“トーナメントクラス”なるものでやらざるをえないというのが現状です。
ジュニアテニスには”グループレッスン”、”自分たちでする練習”、そして”マンツーマンのレッスン”の3つが絶対に必要です。
今日本のジュニアに足りないのが、自分たちでする練習と、コーチとのマンツーマンでやる練習ではないでしょうか。
自分たちでする練習の重要性に関しては、また折をみて書きたいと思いますが、今回しつこく書きましたマンツーマンのレッスンの重要性は、皆さん充分認識していただけましたでしょうか?
ぜひ、これからはプライベートレッスンでお子さんを鍛えてあげてください。
次回ももう少しこのテーマで書いてみたいと思います。ではまた!
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